ダニの症状や種類、見分け方

ふとしたある日「いつの間にか虫刺されが出来ていた」とか「なかなか虫刺されが治らない」といった経験はありませんか。

それはもしかするとダニのせいかもしれません。ダニによる湿疹は一見すると蚊による虫刺されと見分けづらく勘違いされがちですが、蚊よりも痒みが強く長く続き、しびれやあざなども酷い場合があります。

早く治すためにはダニによる湿疹かを見極め、早期に治療することが大切です。

ここでは危険なダニの種類と症状、見分け方について詳しくご紹介していきます。

人が刺される危険のあるダニの種類と症状

ツメダニ

ツメダニ

体長…0.3~0.8㎜

体色…淡黄色~淡褐色

触肢の先端に大きな爪をもっていることからツメダニと呼ばれます。捕食性のダニのため、動きは俊敏で、コナダニ類、チリダニ類、ニクダニ類などの他のダニやノミの幼虫などを捕えて体液を吸います。

屋内に生息する人を刺すダニの代表格であるツメダニは他の種類のダニ同様、高温多湿を好む習性がありますが、

新築してから2~3年程度経過した、コンクリ-ト造りや密閉性の高い家屋等で多く見られます。
畳や絨毯、布団などがよく見られる生息場所ですが、家具の裏側などの通気性が悪く湿気がたまりやすい場所に発生する事も珍しくありません。

他の小型のダニや小さな昆虫を捕食するツメダニは体長0.3~1.0mmほどで、薄いオレンジ色をしており梅雨時と秋口に多く発生します。

刺される部位

膝、股、腕のやわらかい部分、脇の下、首から胸など

ツメダニに刺された時の症状

ツメダニに刺された症状

  • 強烈な痒みかまれてから1~2日後にかゆみが出ます。すぐにツメダニだとは気づきにくいですが、蚊に刺されたときよりもかゆみは強く1週間以上しつこく続き噛み跡が残ることが特徴です。痛みはありませんが強烈なかゆみが続きます。
  • 赤い湿疹かまれると強烈なかゆみと共に赤い湿疹ができます。1センチほどの大きさで腫れた斑点のような湿疹です。
  • 皮膚の柔らかいところ限定のかゆみ衣服から露出している部位なら蚊に刺されたのでしょう。しかし、ツメダニなら衣服で覆われている部位でも簡単にかむのです。

大腿部や上腕部の内側などの衣服に覆われていて皮膚が柔らかいところに被害が出ます。腹腰部では特にふとんや畳に接した側に見られるので注意しましょう。

アレルギー性皮膚炎ツメダニの分泌物はダニアレルギーのアレルゲンにもなります。ツメダニによるアレルギーは刺されてもすぐには現れない遅延性のアレルギー皮膚炎です。

ダニの糞や死骸などが原因で起こるため、症状が現れるのに数時間から数日かかります。そのため原因がわからずに症状が長期化することが多くみられます。

ダニによる遅延性アレルギーで代表的なのはアレルギー性皮膚炎ですが、他にもアレルギー性鼻炎・喘息・結膜炎などが発生します。

 

イエダニ

イエダニ

体長…成虫:0.6~1.0㎜

体色…成虫:薄茶色(吸血種は赤褐色)

長卵形で未吸血時は白色ですが、吸血すると1mmにも膨らみ、赤色ないし黒色に見えます。吸血後、メスは約2~3日で約20個の卵を産みます。

イエダニは、ネズミに寄生する吸血性のダニで、ツメダニなどに比べるとかなり大きく肉眼でも確認する事ができます。

イエダニは血を吸っていない時は灰白色をしていますが、血を吸うと丸くふくらみ赤黒くなります。

通常ネズミに寄生してネズミの血を吸って生きていますが、ネズミが巣を捨てたり死んだりして血を吸う相手がいなくなると、人の血を吸う事があります。

刺される部位

下腹部、側腹部、大腿内側、上腕内側などのような被覆部(露出してないところ)で皮膚が薄く柔らかい部位。

イエダニに刺された時の症状

イエダニに刺されると、1~2日で激しい痒みに襲われ、それが1週間ほど続きます。
その痒さは大人でも我慢ができないほど。痒みと一緒に痛みを感じる場合もあります。

痒みと共に現れるのが湿疹。赤い斑点状のもので最大で2cmほどのものが現れます。酷い時にはそれが水ぶくれになることも。

稀ではありますが、刺すという行為によって、人間の体内に感染症の病原体を入れることもあるので注意が必要。可能性としてはペスト(黒死病)、発疹熱、リケッチア性痘疱などが考えられます。

 

マダニ

マダニ

体長…成虫:2.5~10.0㎜

体色…成虫:茶褐色

魚類を除く、様々な脊椎動物に寄生する吸血者であり、とくに野生動物や家畜の皮膚に寄生しますが、人やペットからも吸血するため、被害が多々報告されています。

やイエダニと違ってマダニは屋内ではなく山の中の草の茂みなどに生息している
ダニの中では大型に属する種類のダニです。

主に草木の葉の裏などに隠れていて通常でも2~3mmほどの体調があるため肉眼でも見ることのできる種類ですが、血を吸った後は1㎝以上に体が膨れ上がるため、血を吸われている最中に発見する事もしばしばあります。

屋内に生息するダニとは異なり、刺される(噛まれる)と重症化する危険度の最も高いダニの種類となっております。

マダニに刺された時の症状は?

屋外でダニに刺されたという時に、まず考えられるのがマダニの仕業です。

マダニは体長2~3mmほどですが、吸血すると1cmほどにまで膨れます。キャンプなどをしている最中にふと見たら、ダニが皮膚に食い込んでいた、なんてことも。

マダニに刺されると、以下のような症状が出ます。

マダニに刺された時の症状

  • 発熱
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 意識障害
  • 痙攣
  • 昏睡
  • 呼吸不全

他に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という感染症が心配されます。これは致死率が33%にもなり、最近話題の蚊によるデング熱よりも怖いと言われています。

マダニに刺された場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。中には、刺した後1週間ほど、皮膚に留まって吸血を続けることもあるので、無理に引きはがそうとすると牙が皮膚の中に残ってしまい、そこから感染症にかかってしまうこともあります。
少し気持ち悪いかもしれませんが、そのまま病院へ行くようにしてください。

また、マダニはペットに寄生することも。犬や猫、うさぎなどを飼っている人は注意が必要になります。

 

ダニと虫刺され

の見分けた方4つのポイント

ダニによる湿疹は単なる虫刺されと見た目が良く似ていて、素人目には見分けるのは困難です。
しかも厄介な事に、ダニに刺されるのは就寝中が大半ですが、刺されてから湿疹や痒みが出てくるまでに8時間以上時間がかかります。

湿疹や痒みが出てきてから刺されたことに気付くので、今しがた虫に刺されたのかと勘違いしやすいのです。

しかし、注意深く観察すれば見分けることは可能になります。
以下に見分ける為のポイントを4つまとめましたので参考にしてみて下さい。

刺された痕が残る期間

単なる虫刺されの場合、刺された痕は数時間で痒みと共に治まります。しかし、ダニによる虫刺されは一週間程度続きます。

刺された痕が数日経っても消えずに残っている場合、ダニによる可能性が高いです。

傷口の穴の数

パッと見には区別つきませんが、蚊とダニでは湿疹の穴の数に違いがあります。虫刺されで湿疹が出来ると湿疹の中心付近には刺された傷口として穴が出来ます。

蚊は針状のモノで刺すため傷口の穴は一つになりますが、ダニは牙で噛んでくるので傷口は二つになるのです。虫メガネなどで見てみると違いがよくわかると思います。

痒みを目安に

ダニによる湿疹は蚊による湿疹よりも痒みが強烈です。また、蚊による湿疹は長くても数時間程度で引きますが、ダニの場合は一週間以上も痒みが継続します。

掻きむしらずにはいられない程に痒い場合や一日以上経っても強い痒みが続く場合は、ダニによる湿疹の可能性が非常に高くなります。

刺された箇所で

ダニは露出する箇所を狙う蚊とは反対に、わき腹や腕の内側、お腹や股・足の付け根や太ももの内側等の柔らかくて露出していない部分を狙って刺してくるのが特徴です。

また、寝ているときに長袖のパジャマを着ていても、潜り込んで刺してくる時があります。露出していない箇所が刺されていたら、ダニによる湿疹の可能性が濃厚です。

 

まとめ

痒みを抑え、早く治すために一番重要なのが掻いたり、触ったりしない事です。子供は虫に刺されるとどうしても掻いたり、触ったりしてしまいます。

大人でも我慢できない程ダニによる湿疹は痒みが強いので、パッチなどでガードして子供が掻かないようにするのも早く治す秘訣です。

昔は夏場に多かったダニによる湿疹ですが、現代では家の気密性の上昇と暖房や加湿器により冬場でもダニが生息しやすい環境になっています。

ダニによる被害も増加しているので、事前の対策はもちろん、湿疹や痒みが気になったら早めに皮膚科を受診することをおすすめします。