噛まれたら感染症の恐れも...慌てないマダニの処置方法の順序まとめ

ちょっと庭で草むしりしていただけ…友人たちとアウトドアBBQなど、屋外で肌を露出した際に噛まれる可能性のあるマダニ被害。

マダニは噛まれて時の痛みがなく全く気が付かないもの。
ふと気付いた時には小さな黒いかさぶたのようなものがくっついている…ぐらいの感覚です。
しかし、マダニの恐怖は感染症などのリスクが高く、一例では死亡に至る事故にまで発展するケースも近年少くありません。

マダニは発見した時の対処が肝心。ここではマダニに噛まれた時の対処法についてご紹介していきます。

マダニに噛まれた時(噛まれている時)の対処法

マダニ噛まれ跡

マダニに刺される(噛まれる)と痛みやかゆみを伴って写真のように皮膚が赤くはれ上がります。

まずマダニに噛まれた時の症状ですが、蚊に刺されたと時と同じく痛みはほとんどありません。
理由としては唾液に麻酔成分が含まれており、一時的に痛みを麻痺させているからです。

そして、気付いた時にはイボのような小さな黒いかさぶたがついている感じです。
マダニの大きさは直径で2、3㎜ほど 血を吸って膨れ上がると1㎝ほどになります。

また恐いのがマダニが吸血する期間が何と数週間…。お腹や脇の下などの皮膚の柔らかい部分についていることが多いのです。

人によりますが、数週間の間全く気が付かない人も多いのが本当に驚きですよね。

マダニに噛まれているのを発見した場合…

マダニ抜かない

こんな風にピンセットで絶対に抜いてはいけない!

無理に引き抜こうとせず、皮膚科を速やかに受診して適切な処置を受けることがとても重要です。

もう驚愕ですよね、思わず手で払い除けようとするでしょう。
しかし、正確には叩いてつぶしたり、無理に引きちぎるのはNG!

マダニは頭部分を皮膚へ突っ込んで血を吸うので、無理にはがすことで皮膚に突っ込んでいる頭部だけが残ってしまうことがあります。

そこから感染症(重症熱性血小板減少症候群)を発症するおそれもあります。※感染症に関しては後述します。

すぐさま皮膚科を受診

先程もマダニは自分でムリやり取り除こうとすると感染症やマダニの口器が皮膚の中に残り、化膿することもあるので発見したらすぐさま皮膚科などの診療機関で適切な処置を施しましょう。

また、マダニに噛まれたたら数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状がでてきたら医療機関で診察をうけるようにしましょう。

感染が恐いマダニの症状例

マダニに噛まれるのが本当に恐いのが感染症を発症するケースです。

マダニによる感染症一例

  • 重症熱性血小板減少症候群 SFTS(フレボウイルス)
  • ダニ媒介性脳炎 (フラビウイルス)
  • キャサヌル森林病(フラビウイルス)
  • クリミア・コンゴ出血熱(ナイロウイルス)
  • 日本紅斑熱(リケッチア)
  • Q熱(リケッチア)
  • ライム病(スピロヘータ)
  • ボレリア症(細菌)
  • 野兎病(細菌)…etc

これだけでも多いですが、マダニは世界中に800以上の種が知られています。(そのうち日本には47種が生息)
感染症に関してもこれらはほんの一部にすぎないのが現状です。

死亡リスクも抱えるマダニ媒介SFTSとは?

マダニ媒介SFTSは重症熱性血小板減少症候群と呼ばれ、2011 年に初めて特定された、新しいウイルス(SFTS ウイルス)に感染することによって引き起こされる病気です。主な症状は発熱と消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。

これまでに、中国・日本・韓国でSFTSの患者が報告がされています。

このSFTS ウイルスが厄介なのは、有効な抗ウイルス薬等の特選的な治療法がないということ。

またマダニに噛まれたら必ず重症熱性血小板減少症候群になるというものではなく、SFTS ウイルスに感染するかどうか?、感染しても発症するかどうか?は経過を診ないと分からないので、以下の症状がその後発症していないか注意深く観察することが重要です。

  • 高熱
  • 下痢
  • 血尿
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 食欲低下

上記に該当する症状が現れた場合には命にかかわる可能性もありますので、速やかに医療機関を再受診するようにして下さい。

まとめ:マダニに噛まれた時の対処法

マダニは噛まれたときに気が付きにくいのが大きな特徴です。
そしてヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので 10 日間)吸血します。

無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、決して慌てずにマダニをそのままに皮膚科を診療しましょう。

また、感染症が恐いのでその後の経過にも気を配り、異変に気づいた時には再度医療機関を尋ねるようにしましょう。